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毎日唸るような暑さで。


いつも通勤に通る道の途中に、かなり古いサービスエリア…と呼ぶほどではない休憩所があったのですが、ついに閉店してしまい、なんとなく淋しいです。

建物っていうのは不思議なもので、どんなに古くボロボロになっても、そこに人が出入りする限りは生きた建物として在りつづける。けれど人が出入りしなくなり閉鎖された途端、その存在は急激に影を薄めて景色を寂れさせてしまう。
人が住まなくなった家は老朽化を早めるし、経営者を失ったビルは一気に荒れ果てる。

そういう淋しい建物を見つけた時ふいに私は想像します。
その建物が建つ前の時代のことや、出来上がった建物の、真新しい空間に足を踏み入れるその瞬間の気持ちを。
新しい期待を胸に抱えながら、建物の完成を祝われる幸福な時間を。



その休憩所は、ひと昔前なら町内会のバス旅行なんかの際に必ず休憩に立ち寄る場所だったので、小さい頃何度か利用したことがありました。
その頃から今までの間、前を通ることはしょっちゅうあっても立ち寄ることはなく、ただ通過するだけで景色の一部という存在でしかありませんでしたが、今になって店を閉めてしまって投げ捨てられたゴミにまみれていく姿を見ると、いつか立ち寄った日のことなどを思い出しせつなくなりました。
ぼんやりとした存在でしかなかった場所にも、たしかな記憶や思い出が存在していたんだなぁと。

瞬きの度に景色は色や形を変えていくし、見る側の心も絶えず変化していくし、この世界にはなにひとつ留まるものがない。
それなのに毎日が同じように感じる時があるから、人間っていうのはほんとうに鈍い生き物だなーと思います。

大きな変化に刺激を求めるよりも、微妙な変化に反応出来る精神状態でいられたらいいなと。




最後に。
今日の日記とは全然関係ないですけど、もーりんから苺電車の写メが送られてきました。


乗りたい!!



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