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週に1、2度は会社の外に出てランチをします。

中華そば屋でありながら、中華そば&牛すじカレーという不思議なランチセットを出しているお店があって、その牛すじカレーがとても美味しくて、それを目当てに足繁く通っていたのですが、今年の夏の終わり頃に突如閉店してしまいました。

あのおいしいカレーが食べれないことも悲しいし、何度か行くうちに顔を覚えてくれて、感じよく声をかけてくれたお店の奥さんに会えなくなることもさびしくて、どこか違う場所でまたお店をやってくれていたらな、とひそかに願っております。


そして数日後にそのお店の前を通ると「シチリア料理のお店、近日オープン」という看板が。

シチリア料理が具体的にどのような料理を指すのかわからないものの、オープンから数日後に早速ランチを食べに行ってみました。

お店の前のランチメニューの看板には

・日替わりランチのトマト煮込みハンバーグ
・塩レモンラーメン
・シチリア風カレー

という内容が。

ハンバーグとラーメンとカレー。

この時点でまぁまぁ不安になりながらも、厨房の調理風景がよく見えるカウンターの席について
好物のカレーを注文してみる。

ランチ激戦区のオフィス街のため、ランチタイムはどのお店も満席なことが多いけれど、そのお店はまだ認知されていないためか3分の1程度しか席が埋まっていない。
店の内装などは以前の中華そば屋さんの頃と何一つ変わらないのに、以前の店の明るい雰囲気や活気のようなものが完全に失われていて、なんだか気持ちが落ち込む空気。

お店のスタッフは、料理をする男性(以下店主とする)と、給仕をする女性の二人。
店主の風貌は仕事が出来そうなビジネスマンタイプで、女性スタッフはおっとり控えめで、接客業には珍しいタイプ。

出てきたカレーはなんとなくオシャレに盛られていて見た目は美しいものの、肝心の味はトマトの風味だけが強く正直美味しいとは言いがたかったので、お皿をかき混ぜながらさらに落ち込む。
人それぞれかと思いますが、カレーなのにスープがついてきた点にも私はひどくガッカリしました。

落ち込みながらも店の雰囲気を観察していると、オープンして間もないせいか、とにかく男性の手際が悪い。

私がカレーを頼んだ直後に二人連れの男性客が入ってきて、日替わりのハンバーグランチを頼んだのだけれど、その直前にフライパンに敷き詰められらハンバーグに冷たいトマトソースを補充していたため、その時点で全く煮こまれていない状態。

店主が厨房からハンバーグは時間がかかる旨を二人組の男性客に伝えたところ、「え〜!ランチは時間かぎられてるからねぇ・・・」と厳しい突っ込み。そう、ここは大阪・・・。

申し訳ないと謝る姿に私まで心苦しくなりつつも、なんとかカレーを残さず食べて、食後のコーヒーを急いでいただき、早々にお店を後にしました。


それから二ヶ月ほど経った今日、久々にそのお店にランチに出掛けました。

今日のランチメニューは
・日替わりランチ(チキンのレモンソテー)
・パスタ
・塩レモンラーメン
・シチリア風カレー

方向性はオープン当初から変わっていないようだ。
パスタは前回気付いていなかっただけで、前からあったかもしれない。

お店に入ったのは12時を10分ほど過ぎた頃だったけれど、店内には男性二人組と、4、5名の女性グループのみ。
10席ほどあるカウンターには誰もいなかったので、今日はさらに厨房の様子がよく見える席についてみる。

カレーはもう食べないので、とりあえず今日は日替わりを選択。
そして料理が来るまでカウンターから店主の手際をチェック。

今日はパスタの注文が多かったので、絶えず火にかけた大きな寸胴鍋でひたすらパスタをゆでながら、フライパンで炒めた具材にゆであがったパスタを加えては手早く和える姿には無駄がないように見えました。

オープンから二ヶ月経ってやはり成長したのね、と上から目線で眺めていた次の瞬間、私の元にやってきた日替わりランチを見て驚愕。

チキンめっちゃ焦げてる。
チキンとご飯とサラダが一緒に盛りつけられていて一瞬は綺麗に見えたものの、無視出来ないレベルの焦げ。
家庭料理でも人に出せないレベル。

しかし気を持ち直して、焦げているように見えるだけで、意外と食べれば大丈夫かも、と思いながら一口。
焦げはそれほど気にならなかったけれど、塩気もレモンの風味も足りない。

日頃物事に対する批判は出来る限りオブラートに包むことに努めているけれど、正直まずい。

しかし食べ物を残すことは私の方針に反するので、
「なぜこのレベルで店を開いているのか」
「味見はしているのか」
「シチリア料理はこういうものなのか」
という数々の疑問を脳内で撹拌しながら最後まで食べきりました。

食後のドリンク付きで850円というのは、天満橋界隈では手頃な値段なのだけれど、美味しいお店がいくつも立ち並ぶ中、これではどんどん客足が途絶えていくかもしれない。


観察対象としては面白いので、また次回もう少し時間が経ったら懲りずに行ってみようと思います。
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