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ドストエフスキーが自作の中で最も愛したという「白痴」を長い期間かけてようやく読了。

途中何度かしんどくなったけど、それでも最後まで読んでしまったのは、やはりそれだけすごい作品なんだろうと思う。


色んな登場人物の歪んだ生き方に、同情よりも自分を重ねて自分自身の生き方を振り返ることの方が多かったかもしれない。

およそ他人には理解できない、狂気の沙汰とも呼べる場面の連続で、実生活で磨り減った命が益々すり減ったような、それでいて何か大きな活力のようなものを与えられたような。



白痴とは、一種の病気のことを言うと共に、「ばか」や「まぬけ」などの嘲りを含む中傷の言葉としてロシアでは一般的に使われる言葉だそうです。


主人公はまさに人々からそう呼ばれながら、何故か人々の心を惹きつける不思議な青年で、物事の考え方、頑固さ、世間に対する免疫力のなさに、私の不器用な生き方が慰められるような気がしました。


この作品を熱烈に愛するには、もう少し私が成長する必要があるかとは思うけれど、自分がバカであることを知っている人は、美しく生きる方法も知っているのだと感銘を受けました。


次は何を読もうかしら。

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